こんにちは。士業専門Facebook集客コンサルタントの滝澤宗之です。
今日は、司法書士と弁護士の違いについてまとめていきたいと思います。
どちらも法律系の難関の資格試験に突破する必要がある仕事ですが、どんな部分が違うのか?
ということについて、あっさりとまとめてみました。
司法書士とは?
とてもシンプルにいうと、
「司法書士」は、不動産登記や商業登記等、登記という制度に関する専門家です。
不動産登記とは、土地や建物などの不動産に関する現状を記録するための仕組みで、
土地を購入したり建物を新築したりした場合、登記手続を行う必要があります。
例えば、家を購入し、契約が成立すると、銀行にいき、決済という大切な手続を行います。
その際の必要書類の確認や、売主さん・買主さんの代理人として登記手続を行うのが司法書士です。
不動産の購入という人生で最も高い買い物であることが多く、司法書士の先生はそういう現場に立ち会います。
他、商業登記は会社に関する様々な情報を記録するための仕組みです。
社長さんが交代したり、本社を引っ越して住所が変わったりした場合に、登記手続を行います。
社長の交代や本社の引越しは、会社にまつわる重要なイベントなので、
やはり司法書士の責任はとても大きいです。
弁護士とは?
次に「弁護士」をみていきましょう。
「弁護士」は、法律に関する様々なトラブルを解決する専門家です。
トラブルを解決するための手段として典型的なのが、やはり「裁判」です。
裁判官にトラブルの当事者がそれぞれ自らの言い分を聞いてもらい、
そのトラブルに関する結論を裁判所に出してもらうのですが、
当事者の代わりに裁判官にしっかりと言い分を伝えてくれるのが弁護士なのです。
他にも、契約書の内容に漏れや問題がないかをチェックしておいたり、
裁判になる前に当事者間の話し合いを促し「示談」で早期に解決をはかったりもします。
司法書士と弁護士の業務内容の違い
「司法書士」と「弁護士」の違いを解説してみましたが、より簡単に表すとすると、
- 「司法書士」は当事者が合意している場面で登場する
- 「弁護士」は当事者が争っている場面で登場する
ということが出来るでしょう。
例えば、上記のマンションを購入するという話でみてみましょう。
マンションなどの不動産を購入する際は、不動産登記という手続を行う必要があります。
不動産の売買は、売る側と買う側が契約の内容に納得・合意している必要が有ります。
散々話し合って両者が納得・合意した後、いざ不動産登記というところで、
司法書士が登場するというわけです。
他方、例えばマンションを購入した後、台所に購入時には気が付かなかったような欠陥があったとします。
「あれ?おかしいな」ということで業者さんに調査等をしてもらうと、
「どうやらこれは直す必要がある」となったとしましょう。
せっかく購入したマンションに実は欠陥があったら、当然、文句を言いたくなりますよね。
場合によっては、修繕の費用を売主さんに請求したくもなるでしょう。
こういう場合は、弁護士の出番です。
このような欠陥について、売主さんの側の責任を問えるなら、これを法律に基づいて交渉し、
責任追及するのにあたり、弁護士が交渉していくわけです。
このように、「司法書士」と「弁護士」は、登場する場面と役割が違うのです。